文章を書き慣れていない人の文章は、文法的には正しくても何かがおかしい、ということがよくあります。 書き手の考えがはっきりとしていないために、文章もはっきりしないというケースもあります。もっと的確な言葉があるのに他の言葉を使ったために文章の意味がぼやけてしまうというケースもあります。これらはいずれも、最も的確な表現を探すという作業を書き手が怠ったことに原因があります。
単純に、必要以上に言葉数が多すぎるというケースもよくあります。これは現代のライティングの最も顕著な悪い傾向ともいえます。逆に、言葉数が少なすぎるというケースはほとんどないようです。
同じことを意味する別の言葉を重ねて使う、というケースもあります。 null and void、aid and abet、ways and means といった法律用語などがその例です。
その言葉がなくても文章の意味が変わらない、そういう言葉を文章に残しておくと、 その文章は優美さや強さを欠いた回りくどいなものになってしまいます。読み手にとってわかりやすい文章、明確な文章を書くには、余分な言葉を削ることが必要です。
回りくどい表現と簡潔な表現の例
回りくどい - in the eventuality that
簡潔 - if
回りくどい - serves no useful purpose
簡潔 - useless, not useful
回りくどい - It is our conclusion that
簡潔 - we conclude that
回りくどい - as regards the Smith file
簡潔 - about the Smith file
回りくどい - this is in reference to
簡潔 - this refers to
回りくどい - whether or not
簡潔 - regardless
回りくどい - at the present time
簡潔 - now
回りくどい - at a later date
簡潔 - later
回りくどい - a not inconsiderable number of
簡潔 - many
回りくどい - demonstrate a preference for
簡潔 - prefer
回りくどい - did not succeed in achieving its objective
簡潔 - failed
回りくどい - in all probability
簡潔 - probably
回りくどい - is supportive of
簡潔 - supports
回りくどい - at a later date
簡潔 - later
回りくどい - in short supply
簡潔 - scarce
回りくどい - in close proximity to
簡潔 - near
回りくどい - due to the fact that
簡潔 - because
回りくどい - leads me to the conclusion that
簡潔 - I think that
回りくどい - devoid of usefulness
簡潔 - useless
回りくどい - I have a feeling that
簡潔 - I feel