フレッシュ・リーディング・イーズ・フォーミュラは英文の読み易さを計る方法として、フレッシュ・キンケイド・グレード・レベルと並んで最もよく使われるものの一つです。このフォーミュラでは読み易さが1から100までのスコアで表され、点数が高いほど読み易い英文と見なされます。
フレッシュ・リーディング・イーズ・フォーミュラ (FRES)
206.835 - (1センテンスあたりの平均単語数) x 1.015 - (1単語あたりの平均音節数) x 84.6
1センテンスあたりの平均単語数 = 英文中の総単語数 / 英文中の総センテンス数
1単語あたりの平均音節数 = 英文中の総音節数 / 英文中の総単語数
英語を母国語とする平均的な小学5年生は90点から100点の英文をさっと理解でき、中学2年生や3年生は60点から70点の英文をさっと理解できるとされています。0点から30点の英文は大学卒業のレベルの読解力を必要とします。
"ザ・ハーバード・ロー・リビュー"というハーバード大学法学部の出版物は30点台前半のスコアがついています。リーダーズ・ダイジェストは65点、タイム誌は52点です。本ウェブサイト中の"Easy-To-Understand Writing"と題されたページは61.09点です。アメリカの政治機関の中には書類を作成する際のガイドラインとしてこのフォームラのスコアが規定されている所も少なくありません。
フレッシュ・リーディング・イーズ・フォーミュラの考案者はこの分野の専門家であるルドルフ・フレッシュ氏であり、同氏はまた、このフォームラをさらに進化させたフレッシュ・キンケイド・グレード・レベルの共同考案者でもあります。フレッシュ氏(1986年没)はオーストリアに生まれ、法律の分野で大学卒業の単位を取得した後にアメリカに移住し、コロンビア大学で英語の博士号を取得しました。1955年に出版された著書 "Why Jonny Can't Read" は彼の数多くの著書の中で最もよく知られています。同書でフレッシュ氏は単語を目で見て覚えるリーディングの学習方法に意義を唱え、声を出して単語を読む音声学的な学習方法を唱えました。彼はその他にも、明確で効果的なコミュニケーションに関する多くの著書を出版しています。